外貨預金
外貨預金とは銀行などに外国通貨建で預金することです。
以前から外貨建て、例えばドル建ての預金をすることは出来ましたが、個人利用者の多くは在留外国人や海外出張が多い人に限られ、外貨預金の利用の中心は為替リスクの回避が目的の輸出業者や投機が目的の機関投資家などでした。
しかし、金融ビックバン以降、各種の規制緩和と国内の超低金利とが、あいまって個人で外貨預金をする人が急激に増加しました。
外貨預金の多くは、その通貨を発行する国の金利を基準とした金利設定で運用されます。
現在、国内の預金金利は1%未満ですが、外貨建て預金では5%を越える金利がつく場合もあります。
円建ての普通の預金金利では元本が一億円あったとしても、一年で数万円から数十万円の利息にとどまりますが、外貨預金の場合500万円程度の利息収入が得られる場合もあります。
しかし、外貨預金の場合為替リスクというものが存在します。
日本国内で生活する限り、資産は最終的には円換算で評価することになりますが、外貨預金で目的通貨に対する円レートが高騰した場合、利息収入を帳消しにして為替差損が発生するリスクがあります。
ここ数年で見た場合、国内の超低金利と円安基調であったため外貨預金では、それなり以上の収益があげられましたが、国内金利の上昇と円高圧力が高まれば、外貨預金によって資産を目減りさせることも十分にありえます。
また、外貨建て預金は預金保護の対象外なので、窓口の国内銀行が破綻する場合ばかりではなく、実運用先の海外金融機関が破綻した場合にも預金を失う恐れがあります。